港区の虎の門病院での出産体験談

港区の出産病院といえば、愛育病院、山王病院、慈恵医大病院、虎の門病院と、名だたる病院が選択肢になります。
その中で、我が家では2人の子を虎の門病院で出産しました。ここでは、虎の門病院を産院に選んだ理由や、実際の体験談をお伝えしていきます。

とくに、2019年にリニューアルした後の虎の門病院の口コミはほぼ皆無なので、もし虎の門病院での出産を検討している方がいらしたら、このページの内容がご参考になれば幸いです。

産院を虎の門病院に決めた理由

産院を決める基準は人によって様々ですが、一例として、我が家が虎の門病院で出産することを決めた理由についてご紹介します。

総合病院の安心感

母子とも特別な疾患はありませんでしたが、総合病院であることの安心感は大きいです。

今どき無いとは思いますが、”救急車で運ばずすぐに診てもらえていたら・・・”という事態は、万が一にも避けたいという考えがありました。

また、古い友人の医師に確認したところ、虎の門病院は日本の医学会での評判が高かったこともあります。※他病院の評判が低いわけではありません。

医師や助産師の接し方が丁寧か

妻は控えめな性格なので、病院にかかるときはいつも、医師や助産師さんにいろいろ要望したり質問するのを遠慮しがちです。

なので、産院としては、不安なことを溜め込まずに聞ける、話しやすい環境が望ましいところでした。

とくに第一子のときは、愛育病院で母乳を強く推されるという話を聞いて、妻にとってはかなり大きな懸念事項になっていました。実際には、そこまで厳しくないという声もあります。

虎の門病院の評判は、数少ないママ友情報によれば

至って普通の病院で、普通の先生が多い

という評判でした。あまり参考になりませんね(笑)。

ただ、母乳を強く推奨されたり、頑固一徹な助産師さんがいたりという声はまったく無かったので、我が家では特別なこだわりや特徴の無い、庶民的な病院ということだろうと理解しました。あまり委縮する必要はなさそうかな、というイメージです。

出産費用が安い

費用もそれなりに重要です。私たち夫婦の中では、ママ友や各病院から、セレブ病院と虎の門病院での出産情報を集めれば集めるほど、

概ね一長一短なのに、値段だけやたら差が大きいな・・・

というイメージが固まってきました。

港区の出産助成金制度があれば、虎の門病院での出産はほぼ自己負担ゼロ円になることが試算できました。(個室を選んだ場合は別です。)ほかの病院だと、出産費用100万円超になることが多く、助成金があっても自己負担40万円ほどを見込む必要があります。

夫としてはどの病院でも快諾するつもりでしたが、妻の中では、費用面は決して無視できない要素として映っていたようです。

なお、実際にかかった虎の門病院での出産費用は、やはりゼロ円でした。詳細はこちらのページからご確認いただけます。

相部屋でも上の子が新生児に会える

第二子以降の出産の話ですが、他の病院では、個室でないと上の子には会えないとのことでした。感染症予防の観点ですね。

虎の門病院も基本的には同様でしたが、2019年当時は相部屋でも、出産当日のみ、上の子が母と新生児に会うことができるルールでした。(なお、会う場所は入院部屋の中ではなく、待合スペース付近の一角でした。あと深夜不可など、時間帯にもよります。)

コロナウイルスの影響で今は難しいかもしれませんが、家族全員が一同に会せる機会が作りやすいのは、嬉しいポイントでした。

自宅からのアクセスは△でも虎の門病院を選択

自宅からは、愛育病院がだんぜん近く便利でした。

歩いて10分以内の愛育病院と、バスで30分以上かかる虎の門病院を最終候補としていましたが、アクセスを比べれば、愛育が圧勝でした。

それと、虎の門病院では無痛分娩はできないというのも少し不安がありました。初産のときは無痛を希望するか否か決めかねていたため、虎の門病院では無痛の選択肢がなくなるのはマイナスポイントでした。

しかし、アクセスの悪さ等は出産費用の数十万円の差をカバーするほどのメリットとは感じず、他の要素では虎の門病院の方が妻の性格や価値観に合っていそうだということで、最終的に虎の門病院での出産を決めました。

予約はいつでもとれる!

港区の出産病院は、早めに予約をとらないと入院枠がすぐに埋まってしまうことが多いです。たとえば愛育病院は、妊娠6週目で電話したとき、その場で予約しないと満室になる可能性が高い旨を説明されました。

一方、虎の門病院に出産を予約する電話をしてみると、まったくもって心配無用でした。予約前にちょいちょい確認事項を電話で質問していましたが、予約枠を確認すると毎回、

予約はいつでも大丈夫ですよ~。埋まることは、ほとんどありませんから

と応えられました。

ものすごい差ですよね(笑)。入院希望者が少ないということなのでしょうが、ここまで明言されると、何か致命的なデメリットのある病院なんじゃないかと勘繰りたくなります。蓋をあけてみれば、心配する必要はまったくありませんでしたが。

虎の門病院での出産経験談

ここからは、虎の門病院での実際の出産体験についてお伝えします。同病院で2人の子を出産しましたが、主にリニューアル後の2019年の第2子の出産体験をお伝えしていきます。

医療スタッフのクオリティと丁寧さ

入院中、何より素晴らしいと感じたのは、医師や助産師さんが優秀で、若く、対応が丁寧なことです。

医療スタッフはほぼ30代までではないかというほど若く、どの方も優秀です。産院によくいる”おつぼね助産師さん”は1人もいませんでした。

母体の体調に少し余裕があれば、授乳方法や抱き方などいろいろ教えてくださいます。逆に疲労困憊で身体のダメージが大きい間は、ほぼ全自動で赤ちゃんのお世話、ミルク遣り等していただけます。

妊産婦ひとりひとりの状況をきちんと見ていただいているんですね。また、そのさじ加減が正確なんです。

それと、今どんな薬を飲んでいるか、身体がなぜ痛むのか、次はどんな薬や点滴に切り替えるか、いつごろ点滴をとれるか、といった情報を、こちらから質問しなくても丁寧に教えていただけました。

この有難みは若い妊婦さんや自然分娩の方にはわかりにくいかもしれませんが、思いがけず難産になったり、帝王切開になった場合には極めて重要なポイントです。

うちは第2子が帝王切開で、術後の身体ダメージが甚大でした。産後おきる後陣痛も非常に強く長引いていたり、麻酔が合わなくて頭痛も酷かったりして、本当に大変でした。

こうなると、有象無象の不安や疑問が、湯水のごとく次から次へと出てきて膨らんでくるんです。

そういうときに、身体や薬の情報を随時開示してくださること、しかも大病院の先生のような威圧的な態度は全くなく、懇切丁寧に説明してくださることが、いかに有難いか、身に沁みてきます。いろいろ対応してくださったうえで

ほかにも痛みが酷くなったり不安があったら、いつでも声をかけてくださいね。

と、いつも自信のある笑顔で接していただけました。

しかもこれが、一人の良い先生が良い対応をしているわけではなくて、接してくださったほぼすべての医師・助産師・看護師さんが同様の対応をしてくださったことが、何より素晴らしいことだと思います。

どうやって教育しているのかわかりませんが、医療スタッフの素晴らしさは特筆すべき点だと感じました。

真新しいベッド、設備が快適

虎の門病院は、2019年の大規模リニューアルを経て、建物も設備も一気に新しくなりました。

ベッドが真新しいだけでなく、ベッドまわりのロッカーやキャスター、病院食の食器までが新品同様の状態で、そこらのホテルよりも遥かに快適です。

元々は相部屋は6人部屋だったのが4人部屋に変わっているのも嬉しくて、静かですし、一人あたりが利用できるスペースも広がっていました。また、かなり空いていました。10日間の入院期間中、4人部屋が満床になったのは1日だけでした。

洗面所やシャワー室、授乳室も入院部屋のすぐ近くで、ファシリティについてはまったく非の打ちどころがありませんでした。

休憩スペース(兼 面会時の待合スペース)も、隣接するホテルオークラの素晴らしい庭園を大きな窓から間近に臨める快適な空間です。

食事は普通の病院食

食事については、あくまで病院食の範囲内ですので、期待は禁物です。

たとえば、鮭定食の日の食事はこのようなかんじです。

こちらはハヤシライスのときの食事。

あと退院前夜には、お祝い御膳をいただきました。

ちょっとわかりづらいですが、画面右奥にプリンアラモードがあるのがポイントです。(クリックで拡大できます)

なお、17時の夕食の後、20時には夜食が出ました。

食事はいずれも、味はそこそこで栄養バランスばっちりでしたが、華やかさはありませんね(^^;他のセレブ病院の方が豪華だと思います。
体力が回復してくるとボリューム的に物足りなくなるので、病院内のコンビニで買い足していました。入院部屋は11階で、9階にナチュラルローソンがあるので、パジャマ姿のままエレベーターで数分で買い物に行けます。

退院時のお心遣い

退院時には、医療スタッフ一同からのメッセージカードと、赤ちゃんの足型をいただきました。

メッセージもとても嬉しいですし、病院が足型をとってくれるってすごく良いですよね。本当に生まれたてで小さいときの足型です。

第1子のときも第2子のときも、同様のお心遣いをいただきました。忙しい中でのこういうお気遣いには、心温まる気持ちになりますね。

出産費用は自己負担ゼロ円だった

実際にかかった出産費用は、自然分娩だった第一子、帝王切開だった第二子ともに、自己負担ゼロ円でした。

相部屋だったのも要因の一つですが、港区の素晴らしい助成金制度のおかげです。我が家ではその分、子育て費用に充てました。

費用の内訳など詳細は、こちらのページからご確認いただけます。

デメリット①診療科をまたぐ手続きは遅い

虎の門病院のイマイチな点は、複数の診療科をまたぐ手続きが遅いことです。総合病院の宿命かもしれませんが、無視できないデメリットです。

診察の待ち時間が長い

受付は大病院にしてはスムーズですが、受付から診察までの待ち時間が長いです。予約した時間から1時間遅れることもあります。

診察から精算までの待ち時間は、リニューアル以前は30分ほどと長かったのですが、こちらはかなり改善されました。ただそれでも、産婦人科の専門病院と比べたら長い方かもしれません。

総合病院にありがちな”垣根”

違う診療科の先生同士の都合があわないこともあり、時々不安になる場面がありました。

帝王切開の2日後、頭痛が酷くなってきて、朝方に産科の先生に伝えたのですが、特定の痛み止め処方には麻酔科医の判断を仰ぐ必要があるので待つことになりました。ですが、麻酔科医が来てくれたのは夜18時頃。丸一日、痛みに苦しんだ後でした。

またこのとき、麻酔科医からはカフェイン接種を勧められましたが、産科医が後からそれを制止するという展開になりました。

理想としては、患者の状況を総合的に判断したうえで、適切な処方内容をなるべく早く伝えていただきたいところです。いま振り返ると仕方ない部分もありましたが、痛みに耐えている間はだいぶ憤慨していました。

デメリット②医療スタッフの入れ替わりが早い

2016年に第1子を出産したときの助産師さんや産科医の方も素晴らしかったのですが、担当していただいた方は皆さん、2019年には虎の門病院にいませんでした。

虎の門病院は人の異動が頻繁にあるようで、3年半ほどの間に、医療スタッフが8割がた入れ替わっていました。
もっとも、2019年の病院全体のリニューアルのタイミングで大きな入れ替えがあっただけなのかもしれません。

が、医療スタッフの質が強みである虎の門病院において入れ替わりが激しいという点は、今後も病院としての魅力を維持し続けられるかという意味で、懸念事項の一つだと思います。

ミスもある(妊婦健診で一部の医師のみ)

出産前後、人の生命が関わる局面では、さすが虎の門病院、という場面が多いのですが、妊婦健診ではミスもありました。

例えば、健診項目を間違えられたことがありました。風疹の検査の日に、誤って麻疹の検査を受けさせられてしまうとか。。

あと、次回健診の予約日時を誤ったこともありました。予約日時を変更しようとすると、またイチから並び直す必要があって、超絶時間がかかりました・・・。

ほかの虎の門病院のママ友からも、妊婦健診での同様のミスの話を耳にしたので、よくよく聞いてみると、

ほとんど同じ先生のときにミスが起きている

ということがわかりました。個人名は明かしませんが、長く虎の門病院にいらっしゃる先生のようで、うちは第1子のときも第2子のときも同じミスに遭いました。

それがわかってからは、その先生の担当時間を避けて健診予約したところ、パタッとミスはなくなりました

医療ミス等ではないのでクレームを出すほどではありませんが、虎の門病院ファンとしては残念な部分です。

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まとめ

以上、我が家が出産病院を選んだ観点から、実際に経験した内容をお伝えしました。

デメリットも如実にお伝えしましたが、2人の子の出産を経験して思うのは、最終的には医師やスタッフを信頼できるかが一番大事だったな、ということです。
とくに2人目のときは、母体へのダメージが大きくてつらい入院生活になりましたが、そういうときの対応こそ、良い病院かどうかが試される時なのだと思います。

近所のママ友の中には、セレブ病院での出産を経験したうえで、第2子の出産で虎の門病院を選んだママもいますが、感想はやはり同様で、虎の門病院の医療スタッフの質や接し方に対する満足度が非常に高いです。

とはいえ、選ぶ基準は本当に人それぞれです。このページを読んでいただいた皆さまが、ご自身の価値観を尊重しながら、安全に、ストレスなく出産を迎えられることを、陰ながら祈っております。

2 COMMENTS

さとみ

産院選びで悩んでおりまして、凄い参考になりました!ありがとうございます。

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桐谷(キリタニ)

さとみさま、コメントありがとうございます。
ご検討の一助になったようで、何よりです。
どの病院でもきっと、素晴らしいお産になることをお祈りしております。

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