出産後、夫がやること。手続き、ケア、育児の準備

子どもが生まれると、やるべきこと、買うべきものが次から次へと押し寄せてきます。そのスタート地点にあたる出産直後に、夫は何をするべきでしょうか

奥さまは命をかけて出産し、すぐさま授乳やおむつ替えが始まっている一方、夫ができることはかなり限られます。しかし同時に、出産直後はその後の家族関係を築いていくうえで最も重要なタイミングと言われます。

ここでは、妻の出産後、夫として、父親としてやる手続き、とるべき行動について、二児が生まれた我が家での経験を踏まえてご紹介します。このページは、基本的に女子禁制でお願いします・・・

妻への労いが圧倒的に最優先

まず何よりも、奥さまへの労いとケアを最優先します。どんなに仲の良い夫婦でも、出産直後には大きな危機がすぐそこに迫っていることを肝に銘じておく必要があります。

いわゆる「産後クライシス」は、よく言う「旦那が育児に参加しないから」ということ以前に、本質的には出産によるホルモンバランスの崩れに起因すると言われます。

理屈じゃなく本能的に、生理的に夫を嫌いになることが、ごく当たり前に起こるわけです。

役所への届け出も含めすべての出産手続きは、期日に遅れても後から何とでも取り返せます。まずは、既に奥さまから嫌われていること前提で、労いの言葉を最大限かけてあげてください。

痛みに耐え、身体を張って出産したこと
かわいい子を産んでくれたこと
妊娠中の不便によく耐え努力したこと
引き続き、入院中で不便に耐えていること
奥さんと結婚して良かったと実感していること

歯が浮くような話ばかりかもしれませんが、感謝の気持ちを、シャワーを浴びせるように伝えてください。

実際のところ、出産は大変です。うちもそうでしたが、出産直後の母体は立ち上がるのも難しいほど体力を消耗し、精神的にも感情の起伏が激しい状態になっています。

そして、奥さんの欲しがるものを用意してあげてください。

「お菓子が食べたい」といえば、奥さんの好きなものを買って(わからなければ大量購入しましょう)、さりげなく病室のベッド脇に置いておきます。
「出生届をすぐ届けてほしい」と言われれば、期日に余裕があっても速攻で役所に行きます。
「一緒にいてほしい」と言えば、できるだけ仕事の調整をして一緒に過ごすようにします。

逆に、ご自身に関する要望は、このタイミングでは絶対に口にしないようにしましょう。

・今は家のこと、炊事・洗濯・掃除などについて相談せず、できる限り自己解決します。
・まして、ご自身の服がどこにしまってあるかとか、ご自身の仕事が大変だとか、今の奥さまにとってどうでもいい話は避けます
・奥さまへのケアや出産手続きをしたことについて、奥さまに評価を求めてはいけません

何も悪いことしてないのに、どちらかというと良い行いをしているのに、なんでここまで・・・と思うぐらいが、丁度いいところだと思います。

オムツ交換でうろたえる

出産後、病院にお見舞いに行って赤ちゃんを見ていると大抵、先生から

「お父さん、オムツを替えてみてください」

と促されます。これ、たぶん出産現場における”お約束”のようなやりとりなんでしょうね。

第一子の場合は、素直に先生にやり方を質問しましょう。第二子以降の場合は、二つ返事でチャッチャと済ませたくなりますが、これは”二流”の対応です。

私は二流の対応をやってしまいました。言った瞬間、私は自分が間違った反応をしたことを悟りました。

おむつ替えを促されたときの模範的な反応は、

「えっ。どうやるんだっけ!?」

です。ちなみに次点は

「久しぶりなので、ちゃんとできているか見ていただけますか」

です。既にオムツ替えを始めている奥さまを少しでも持ち上げるための適切な立ち振る舞いは何かとアタマを巡らせていれば、難なくこのような反応ができるでしょう。

産後は奥さまを称賛することに徹して、それとなく奥さまを持ち上げることができる夫になりきりましょう。

出産後の手続きの全てを完遂する!

産後の手続きは誰もが通る道ですから、いわば”できて当たり前”と思われています。抜かりなく対応しましょう。

役所での手続き(区役所、市役所など)

出生届(産後14日以内)
乳幼児医療費助成
児童手当(産後15日以内または出産月の月末まで)

出産後、役所で次の3つの手続きを行います。3つ同時に行えますので、役所が開いている平日、会社の休みがとれた日に済ませると良いでしょう。

ただし、出生届の書類には病院の記入が必要です。予め病院のスタッフに、いつまでに出生届を記入してほしいか伝えておきましょう。各種申請書類の書き方は、窓口の方が懇切丁寧に教えてくれます。

手続き時に持参するものは以下です。

出生届の届出書類 ※病院に「出生証明書」欄を記入済みのもの
母子手帳 ※病院に預けてあるものを一時返却してもらう
印鑑
免許証など届け出る人の本人確認書類

なお、港区にお住まいの場合には「出産助成金」の手続きがありますが、これは退院後、出産費用を清算した後に行います。手続き内容については港区のページを参照ください。

勤務先での手続き(会社員の場合)

健康保険証の発行

生まれた子を健康保険に加入させるための手続きを済ませ、保険証を発行してもらいます。奥さまの勤務先の扶養に入れる場合は、奥さまの職場で手続きします。

家族追加届
出産お祝い金制度の手続き

健康保険証と同時に、勤務先に氏名や性別などの家族追加届の提出や、出産祝い金制度があればその受給手続きも行います。

以下は、場合によって必要になる手続きです。

出産育児一時金 ※多くの場合は病院に「直接払い」するため不要
高額療養費の限度額証発行 ※帝王切開など医療費が高額の場合のみ

高額療養費の限度額証明は必須ではありません。
出産時の医療費が高額になる場合、予め限度額証明を病院に提示することで、支払う自己負担額を抑えることができます。入院した時にでも会社に限度額証明の発行を申請しておくとスムーズです。

その他の手続き

民間の医療保険の給付金受給

帝王切開など、出産に伴って医療行為が発生した場合、民間の医療保険に加入していれば、入院や手術に伴う給付金が受給できます。

受給手続きとしては、出産費用を清算し、退院後の通院が終わった段階での手続きになります。

確定申告の医療費控除

出産した年の確定申告で、出産関連費用を医療費控除に加算すれば、大抵は医療費10万円を超え、税金が還付されます。妊娠・出産に伴う費用の領収書は、すべて保管しておきましょう。

出産手当金
育児休業給付金

奥さまがお勤めしていて、出産・育児に伴って仕事を休む場合は、奥さまの職場で以下の手続きが行われます。多くの場合は人事部が代行します。

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出産後、妻の退院までにやるべきこと

入院中や里帰り中に、奥さまと新生児を自宅に受け入れるための準備をする必要があります。

育児グッズの購入など、奥さまの承認を経てから決めるべきものが多いのですが、さりげなく進めておくと良いものもあります。

産後ケア用品

まずは、ママの産後ケア用品です。奥さまが既に用意しているかもしれないので、産後さりげなく相談してみると良いでしょう。

妊娠線予防クリーム
サプリメント
傷口テープ ※帝王切開などの場合

クリームは妊娠中から使っているものでも良いですが、AFCのマタニティクリームのように、赤ちゃんにも使えるものを買うとさらに良いですね。


サプリメントも、妊娠中から飲んでいるものを授乳中にも良いと言われています。我が家はAFCのものを飲んでいました。(AFCを連続紹介していますが、とくにこだわりはありません)


傷口テープはいろいろありますが、「レディケア」が鉄板です。

ハウスクリーニング

自宅は徹底的に清掃・消毒しておきましょう。

里帰りや入院によって1週間~1ヶ月は夫の一人暮らし状態になっており、大抵は相当散らかっているはずです。また、夫が自分基準で

「綺麗にしといたよ~」

と言っても、奥さまにはまず通用しません。

なので、赤ちゃんがすぐに使うバスルームや、常に触れる空気を排出するエアコン掃除は、5万円前後かけてプロにやってもらいましょう

なお、しばらくは赤ちゃんは自分で動けないので、床やトイレなどは急いでプロにやってもらう必要はありません。掃除してほしいエリアごとにメニューが分かれているダスキンが便利です。

育児用品の調達。退院した日から必要なものを!

育児用品の調達です。育児用品の調達で基本的なポイントは

過度に用意しすぎないこと

です。最初の1ヶ月に必要最低限なものを、奥さまの合意をとって買っていくのが基本です。

8割がたの親は買い過ぎてしまって後悔しています。我が家でも第一子のときは、ほとんど使わず廃棄処分になったものが数多くあります。アレは買わずにコレにお金かけるべきだった・・・という後悔が無数にあります。

ここでは、私たちや周りのパパママの実体験を元に、退院したその日から必要になるものをピックアップします。

以下の内容のうち1つでも、退院時に用意していないもの、在庫が切れそうなものがあれば、すぐ購入するようにしましょう。

おしりふき

生後3年ぐらいの間で、信じられないぐらいたくさん使うので箱買いしましょう。何箱あってもいずれ必ず使います
迷ったら赤ちゃん本舗のやつ(直販のみ取扱い)が一番使いやすくて安いです。

おむつ新生児サイズ

1日10枚×1ヶ月分程度を用意しましょう。1ヶ月半以降は新生児用がサイズアウトする可能性があります。

迷ったらパンパースが定番。次点はメリーズ、ムーニーです。オムツが赤ちゃんの体型に合わず、頻繁にオムツ漏れを起こすこともあるので、複数ブランドを試すのが良いでしょう。


新生児の服

赤ちゃんの服は、最初どれを買ったらよいかサッパリわからないですよね。ご両親の好みもあって説明しづらいのですが、迷う場合には取り急ぎ室内着のみ、

「短肌着」3~4枚
「長肌着」または「コンビ肌着」2~3枚 ※夏は不要なので短肌着の枚数を増やす
「コンビドレス」または「プレオール」5~6枚

を揃えます。なお、呼び名はメーカーによって微妙に違います。長肌着/長下着、コンビドレス/ツーウェイオールなど。サイズはいずれも、新生児サイズ(50~60cm)です。

例えば、我が家では、西松屋が格安だったのでまとめ買いして、「短肌着+コンビ肌着」か「長肌着+コンビ肌着」を重ね着させて過ごしました。
西松屋楽天市場店ページ

上記は室内用のみです。外出用や写真撮影用には、別途お好みの服を着せてあげてください。

おくるみ

寝ているときに掛けてあげたり、外出中に赤ちゃんを包む、しっかりめ生地のものです。1枚で良いと思いますが、オムツ漏れなどで汚したとき用に2枚あっても便利です。

おくるみは用途が多いので、シンプルなデザインで、Amazonでベストセラーのものが良いでしょう。楽天ページはこちらです。

沐浴セット(ベビーバス、ボディソープ、温度計)

ベビーバスは最初の1,2ヶ月しか使わないため、収納に便利な空気で膨らませるタイプが主流です。バスの底面に滑り止めドックのついたリッチェルが定番です。


ボディソープは赤ちゃん用ならどれも良いと思いますが、花王のarauが定番でポンピングが軽く、使いやすいです。


お風呂用の温度計は、高い精度にこだわる必要はないので、気に入ったデザインのもので構いません。楽天の一覧Amazonの一覧から選ぶか、百均のものでも良いと思います。

バスタオル

沐浴した後の赤ちゃんのお湯を拭きとるためのバスタオルです。

大人と同じ大きさのものを折りたたんで使えば良いと思いますが、感染症予防のため、赤ちゃん用のものと他の家族のものは使い分けましょう。

バウンサーまたは大きい座布団

リビングにラグを敷いていない場合には、日常的な寝かせ場所が必要です。

バウンサーは、嫌がる赤ちゃんも多いハイリスク商品です。あまり高価なものは避け、1万円未満のもので運びやすく、デザインが気に入ったものにすると良いでしょう。

ちなみに、うちは西松屋のバウンサー(5,500円前後)にしました。赤ちゃんが遊ぶおもちゃもあって便利です。

ベビー布団セット

夜、赤ちゃんが寝る敷布団・掛け布団です。

長ければ4歳まで使うこともありますが、母親の布団に添い寝するのが定着することも多く、高価なものは避けるのが無難です。迷ったら西松屋の布団セットが妥当です。

ガーゼ

10枚程度用意しましょう。授乳用・入浴用・外出用と、予備です。

用途は多岐にわたるため、無地のものがおすすめです。ハンカチサイズのほかに、お腹に掛けられるぐらいの大き目サイズも1,2枚あれば後々便利です。

お世話セット(爪切り、耳掃除用品)

ベビー爪切りは、どこのものを使っても最初は指を切ってしまわないか不安になります。最も一般的なピジョンのものが無難です。


耳掃除用品としては、ベビー綿棒とベビーオイルがあります。

ベビー綿棒はどのブランドのものも大差ないので、楽天の一覧Amazonの一覧から好きなパッケージのものを選ぶのが良いと思います。

ベビーオイルも同様です。楽天の一覧はこちらAmazonの一覧はこちらです。

授乳クッション

授乳クッションがあれば、格段に授乳がラクになります。すぐにへたらない、しっかりした弾力性のあるものを選ばないと、かえって授乳しづらくなるので注意が必要です。

病院でもよく使われているdaccoが無難です。

ミルク用品(哺乳瓶、粉ミルク、消毒液)

ミルク用品は完全母乳の場合でも、何かあったとき用に揃えておきます。

哺乳瓶はピジョンの「母乳実感」が長年ナンバーワン商品です。病院でも使われていますね。サイズや素材など迷いますが、最初に買うのは、病院で使われているものにするのが無難です。必要に応じて買い足していきましょう。


粉ミルクは名のあるメーカーのものならどれも良いと思いますが、母乳メインの場合には、「ほほえみ らくらくキューブ」が、個包装になっていて安心して保存できます。


消毒については、煮沸、消毒液、電子レンジなど方法がいろいろありますが、迷う場合には、初期コストが少なく、家にある鍋で水に溶かして手軽に消毒できる「ミルトン」がおすすめです。余ってしまっても後々、おもちゃの消毒などにも利用できます。

生後1ヶ月以降の備品も検討を始める

生後1ヶ月以降に必要になる主なものは以下です。

外出用品(抱っこひも、ベビー服、リュックサックなど)
赤ちゃん枕
敷布団防水シーツ
内祝いの準備(品さがし、贈答帳)
生命保険への加入検討
時短家電の三種の神器(ロボット型掃除機、食洗器、ドラム式洗濯機)

とくに内祝いの品や、誰から何をもらったかを記録する贈答帳などは盲点ですが、ご親戚・ご近所様と良好な人間関係を維持するために追々とても重要です。

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子育てメンターを見つける

旧友や職場の同僚で、子育てグッズや夫婦関係について気軽に相談できる相手を探しておきましょう。

子育てにおいて生の情報は常に貴重で、これがあると無いとでは、育児の苦労にも子どもの成長にも大いに差がつきます

LINEで「哺乳瓶の消毒ってどうやってるの??」と聞いてだいたい当日中に返事してくれる相手が、3人いれば充分です。

まとめ

差し出がましくいろいろとおすすめしてしまいましたが、冒頭お伝えしましたように、一番大事なのは、奥さまをいかに労うか、ということです。

これさえできていれば、何か忘れたことや足りないものがあっても、後からいくらでも取り返せます。

万が一、夫婦が別離することになれば、生まれてきた赤ちゃんにとっても決して幸せな道とは言い難いわけですから、とにかく夫婦関係をキープすることに最大限注力するようにしましょう。

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