電動鼻水吸引器 メルシーポットは人気の鼻吸い器
メルシーポットは、家庭用の電動鼻水吸引器です。
育児をする家庭で、メルシーポットを購入した方はほぼ全員が「もっと早く買えばよかった・・・」という感想を持つ、人気の家電製品です。
購入に至った切実な経緯については、こちらからご覧いただけます。
病院の鼻吸い器と同等の吸引力が特徴
メルシーポットの最大の特徴は、強い吸引力です。
病院やクリニックの耳鼻科に置かれている鼻水吸引器と遜色ない吸引力を誇るのが、人気の秘密です。
ここでは、この「メルシーポット」の吸引力をフル活用して、子どもの鼻水をより快適に吸い取るためのコツをご紹介していきます。
【おさらい】メルシーポットの使い方
まずは、メルシーポットの基本的な使い方を、付属の説明書に沿ってお伝えします。
すでに十分にご存知の方は、次の項目からご覧ください。
セッティング・電源ON
電源プラグをコンセントに挿し込み、本体スイッチをパチッと押します。
チューブに水通し
コップに水(水道水)を入れておき、それを吸引します。こうすることで、吸引チューブに鼻水がこびりつくのを防ぎます。
吸引
ノズルを鼻に挿し込んで、鼻水を吸引します。
吸引後は再度、水を流します。
基本的な使い方は以上です。シンプルですね。
メルシーポットの鼻吸い準備段階でのコツ
メルシーポットの強い吸引力をフルに活かすには、いくつかのコツがあります。
固まった鼻水を取り除く
子どもは鼻水が出ていても、ティッシュで拭われるのを嫌がったり、そのまま放っておいたりしますから、鼻の中で固まってしまうことがありますよね。
この固まった鼻水(俗にいうハナ〇ソ)は、メルシーポットで殆ど吸引できません。
固まった鼻水をそのままにして吸引しようとすると、奥にある鼻水までノズルが届かなくなり、吸引量が少なくなってしまいます。
固まった鼻水は、予め取り除くようにしましょう。
すべて綺麗に取り除くのが難しい場合は、すこし溶かして(柔らかくして)おきます。
暖かいスープなどを飲んだ後や入浴後なら、鼻水は溶けて柔らかくますので、鼻吸いのベストタイミングと言えます。
それ以外のときは、濡れたティッシュや温タオルなどで拭ってあげると吸引しやすくなります。
各パーツを隙間なく接続
家庭用の鼻水吸い器は、部品を自分で洗浄する必要がありますから、部品の着脱を頻繁に伴います。
各部品は確実に密閉して接続する必要があり、空気漏れがあると吸引力の低下の原因になります。
とくに注意すべき接続箇所を4点ご紹介します。
チェック点その1は、ノズル部分です。ノズルとノズルコネクター、ノズルコネクターと吸引チューブの接続を確認しましょう。
チェック点その2は、ボトル本体と蓋との接続です。蓋と本体が平行になっているか見て、蓋の裏側のパッキンがはまっていること、本体と蓋が密閉されていることを確認します。
チェック点その3は、吸引チューブとボトルとの接続です。
チェック点その4は、ボトルカバーと本体との接続です。
少なくとも上記4ヶ所については、部品同士が完全に接続されていることを確認するようにしましょう。
鼻水吸引のときの姿勢と子どもの押さえ方
鼻吸いの最も難しい点は、子どもが暴れるのをいかに押さえ込むかという点です。
とくに1~2歳の子どもは力も強く、大人一人で押さえ込むのは至難の業です。
しかし、なんとかして良い姿勢をキープできないと、なかなか鼻水を吸い取ることはできません。
起きている姿勢がベスト
まずは、子どもが暴れない場合の姿勢からご紹介します。
鼻吸いの姿勢としては、寝ているよりも起きている姿勢の方が取りやすくなります。
我が家では、子どもの身体が後ろに反りすぎないように、壁を背にして座らせ、顔だけ少し上を向いてもらいます。この状態が、最も安定して鼻吸できる姿勢です。
3歳頃からは暴れることもなくなってくることが多いので、この姿勢で鼻吸いできるようになります。
3歳までいかなくても、慣れてくればこの姿勢で吸引できるという子も多くいます。
なお、大人の膝のうえに座らせて、後ろから吸引することもできます。メルシーポットの商品紹介の写真などでは、この体制が多いですね。
この場合、前に大きくかがんで鼻吸い箇所を見ることになるので、すこし吸引しづらいのが難点です。
暴れる場合は心を鬼にして押さえ込み
さて、子どもが暴れる場合の姿勢です。これが難関です。
子どもがものすごく吸引を嫌がって、全身全霊で鼻水吸引を回避しようと試みてきます。
これを押さえ込みながら、安全に吸引する必要があります。
我が家の子どもの身体の押さえ方をご紹介します。
あくまで我が家で効率的に鼻吸いするための押さえ方になります。
ご自身の判断の元で行ってください。
我が家は膝まくら方式です。親が子の頭のほうに座って、子の両手を親の足で押さえ込む方法です。
子の首振りを、親の片手と太ももで押さえます。
以前は子どもと対面で馬乗りになる方法も試みましたが、子どもの首振りに対するグリップが弱く、また、罪悪感を伴うため、この膝枕方式になりました。。。
反面、下半身の動きに対するホールドは弱いです。
もし大人2人がかりで押さえることができる場合は、「膝まくら方式」の体制をとったうえで、もう1人が下半身(腰と膝あたり)を押さえるのが良いでしょう。
なお、この姿勢は、目薬をさす場合などにも応用できます。
メルシーポットの鼻水吸引操作のコツ
吸引チューブを持つ方の手は、できるだけノズルに近い部分を持つと操作しやすくなります。
子どもが暴れることを想定して、ノズル位置の調整を少しでもスムーズに行えるようにしておきましょう。
「ベビちゃんクリップ」を使う場合はクリップ付近を持つことになりますが、子どもが暴れるとクリップを使うのも難しくなります。
慣れないうちはノズル位置の調整を優先することを優先して、「ベビちゃんクリップ」の代わりにご自身の手の指で吸引チューブをつまんで吸引力の強さを調整することをお勧めします。
鼻吸いの角度
説明書には「顔に対して90度」でノズルを挿し込む旨が記載されていますが、むしろ鼻の穴の底部に沿って吸っていくイメージでいくとスムーズです。
鼻水スポットを探る
鼻の横あたりを指で引っ張りながら吸引し、鼻水スポットを探っていきます。
クリニックのスタッフの方はいつも、鼻吸いする場所に沿ってグリグリと引っ張っています。
引っ張るところは、説明書の写真をご参照ください。
病院やクリニックで鼻吸いしてもらうと、かなり強めにグリグリしています。
”えっそこまでやるの!?ちょっと可哀そうだな・・・”と感じるぐらいの強さです。
子どもはグリグリを嫌がりますが、これをやるのとやらないのでは、吸引できる鼻水の量は大きく異なります。
心を鬼にして鼻水スポットを探っていきましょう。
鼻吸いは、3~4秒の吸引を断続的に繰り返して行います。説明書にもある通り、安全のため、5秒以上同じ箇所を吸引することは避けましょう。
鼻水スポットは、説明書では、小鼻のやや上あたりにあると記載されています。
うちの子の場合は、上の子はわりとセオリー通りですが、下の子は、小鼻の中あたりに溜まっていることが多いように感じます。
かなり個人差が大きい感ですので、手探りで探っていくのが良いと思います。
頑固な鼻水を吸い取るときは、吸引チューブを一瞬つまんで離すことで、強く吸引できるようになります。
「ベビちゃんクリップ」を掴み離しすることでも調整することができます。
0歳の赤ちゃんには細型ノズル「ボンジュールプラス」
0歳3ヶ月のうちの子に吸引しようとすると、鼻の穴が小さくて標準ノズルが鼻に入っていかず、ほとんど吸引できませんでした。
細型ノズル「ボンジュールプラス」を使うと、問題なく吸引することができます。写真の左側が標準ノズルで、右側が細型ノズル「ボンジュールプラス」です。
0歳のお子さんには、この細型ノズル「ボンジュールプラス」を利用することをお勧めします。メルシーポット本体を購入時に「ボンジュールプラス」をセット購入するか、各種ショッピングサイトなどで購入できます。
吸引後のケア
まずは全力で子どもを褒める!
無事に吸引が済んだら、部品を片付けて洗浄を・・・と行きがちですが、ちょっと待ってください。
まずは、お子さんを全力で褒めたたえてあげてください。
子どもからすれば、
鼻の中をかき回されて気持ち悪い・・・
しかも、大声で泣いてももがいても離してくれない(´;ω;`)
という状態です。
親からすれば子どものための措置ですが、幼い子はそんな事情は理解できなかったりします。
ぜひ、数分間はぎゅーっとハグしてあげて、頭をなでてあげてください。
おやつの時間が近ければ、おやつやジュースをあげると尚良いかと思います。
こうすることで、鼻吸いを耐え抜けば良いことがある!というルーチンが、多少なりとも子どもに刷り込まれていき、早期に鼻吸いに慣れることにも繋がってくるかもしれません。
そして速やかに洗浄
子どもが少し落ち着いたら、今度は鼻吸い器の部品を洗浄する必要があります。
鼻水が固まってしまうと洗浄も大変な手間になりますから、以下の部品はなるべく早めに洗浄するようにしましょう。
写真左側のノズル関連部品は鼻吸いの都度、右側の吸引チューブやボトル部品は日に一度は洗浄するようにします。
メルシーポットの使用頻度は1日どのくらい?
鼻水吸引しているのに頻繁に鼻水が出てくると、充分に吸引できていないのかな?と不安になりますね。
我が家では、風邪などで鼻水が出るとき、1日4~5回ぐらい鼻吸いすることが多いです。
入浴後と寝る前は必ず吸引して、あとは鼻をジュルジュルしていたり、鼻水が喉に絡んで咳をしているときには吸引するようにして、だいたい1日4~5回くらい。
クリニックで鼻水吸引したときも、数時間でまた鼻が詰まってきますから、妥当な頻度かなと思っています。
個人差や症状の差もあるので、一概に頻度が高い・低いと言えないところですね。
なお、使用頻度について、説明書では、何回以上やってはいけないという制限事項は特にないそうです。
鼻の中が傷ついていたりしない限りは、こまめに吸ってあげて差障りないとのことです。
それでもあまり吸引できないときのチェックポイント
我が家では、ご紹介したコツを実践してみて、それでもなかなか吸引されない・・・というときは、以下のポイントをチェックしています。
パーツの接続
まずは、各パーツ同士が確実に接続されていることを確認します。
鼻吸い器は、本体の吸引モーターの力を、各パーツを経由して利用している仕組みです。
接続が不十分な箇所があると、わずかな空気漏れでも吸引力が弱まってしまいます。
とくに注意すべき箇所は、こちらの項目をご参照ください。
パーツの汚れ・破損
各パーツについて、鼻水が固まってしまっている汚れがないか確認します。
鼻水が固まってしまった箇所は、人間の血管の硬化と同じように、通りが悪くなってしまい、吸引力に影響を及ぼす可能性があります。
もし固い汚れがあった場合には、念入りに洗浄するか、代わりの新品パーツを購入する必要があります。
このような場合のお掃除グッズとして、細長い洗浄ブラシもあるようですが、我が家では、新品パーツを買うことにしています。
洗浄ブラシと新品パーツのお値段は大差ありませんし、洗浄ブラシで掃除するのって大変ですよね。
元々、通院する時間が勿体なくて鼻吸い器を購入しているのに、洗浄に時間がかかるようでは本末転倒です。
パーツ毎に個別に購入できるのもメルシーポットの長所の1つなので、個人的には、新品を購入することをおすすめします。
もしパーツに破損があった場合にも同様に、新品を購入して交換するようにしましょう。
吸引力チェック
説明書には、吸引力の最終チェック方法が記載されています。
すべてのパーツを完全に接続した状態で、約270ml(ボトルのMAX容量)の水を、10秒ほどで吸引できれば問題ないそうです。
使用年数
説明書には、メルシーポットの耐用期間は3年、モーター寿命は約1,000時間と記載されています。
ご家庭によって利用頻度は様々ですが、どんな製品も長く使用すれば、徐々に吸引力が落ちていくことは避けられません。
ただ、使用から時間が経っていないのに吸引力が目に見えて落ちてきたりすると、何かしら原因があることが考えられます。
状況を改善できないか、メーカーに相談されることをお勧めします。
まとめ
鼻吸いはそれ自体、子どもにも親にも、高い負担を伴う行為です。
この負担を、なるべく短い時間に抑えつつ最大の吸引効果を得られるように、我が家でも日々、情報収集と工夫を重ねています。
各ご家庭でも苦労の絶えないところかと思いますが、我が家のやり方をご紹介することで、少しでも参考になれば幸いです。